著者 | 北圃 恪斎(きたばたけかくさい)著 [北圃 恭(きたばたけきょう)] 木 芙蓉(もくふよう)画 [鈴木 芙蓉(すずきふよう)] |
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出版年 | 寛政13(1801)年刊 |
本書の著者である北圃恪斎は、江戸時代の代表的な書物問屋であり、その発展に多大な貢献をした須原屋茂兵衛(四代目)といわれている。親交の深かった江戸中期の漢学者渋井太室(しぶいたいしつ)のすすめに従い、北圃恪斎は愛した熊野の漢文体紀行文をまとめ上げ地誌として完成させた。
恪斎の没後その遺志を継いだ六代目須原屋茂兵衛の手によって、寛政十三年[享和元年]に鈴木芙蓉の画本を付し、刊行されたものが本書である。