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4月貴重書常設展示(4月30日まで)

2020.4. 1 お知らせ

『摂津名所図会』 全9巻12冊

著者  秋里籬島 著
 竹原春朝斎 画
出版地  浪華 ; 皇都
出版年  寛政8(1796)年、寛政10(1798)年

 本書は、摂津国(現在の大阪府北西部、兵庫県南東部)の名所旧跡を絵図と文章で著した地誌であり、現在の旅行ガイドにあたるものである。神社仏閣の俯瞰図のほか、市や店構え、そこに集まる人々の様子がいきいきと描かれている。
 編者の秋里蘺島は、京都の俳人で、竹原春朝斎の画による『都名所図会』の大ヒットにより、全国各地をまわり多数の名所図会を出版している。挿絵は、春朝斎を中心に、丹羽桃渓ほか7名の絵師による。
 寛政8(1796)年に巻7、巻8(上下2冊)、巻9の4冊が刊行され、寛政10(1798)年に巻1、巻2、巻3、巻4(上下2冊)、巻5、巻6(上下2冊)の8冊が刊行された。