出版地 | 大阪 |
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出版年 | 寛政9(1797)年 |
『伊勢参宮名所圖會』は、江戸時代の伊勢参宮の道中の様子や名所旧跡、伊勢神宮の祭祀、神事について挿絵入りで案内したものである。作者は明確ではないが、蔀関月編・画、秋里籬島撰と考えられている。参宮の多様な経路を、京都と桑名からとの代表的な二経路に集約している。
伊勢神宮は平安時代まで私的な参拝は禁止されていたが、室町期にはいると「御師(おんし)」と呼ばれる神職が信仰拡大、財源確保などをはかるようになり、伊勢信仰の普及に伴い一般の参宮が行われるようになった。