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KINDAI UNIVERSITY

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2018年

2018.1.10 1月貴重書常設展示(1月31日まで)

『藝州嚴島圖會』 全10巻

著者 岡田清編 田中芳樹校 頼杏坪(らいきょうへい)等訂
山野峻峯斎(やまのしゅんぽうさい)等画
出版地 大坂
出版年 天保13(1842)年

 本書の図版を主に描いた山野峻峯斎(1784-1852)は、広島藩の御用絵師として活躍した。編者の岡田清(?-1878)は、安芸広島藩士の国学者で、私塾で漢字、和学を教えたのち、東京に出て神事や陵墓の管轄を行う神祇官として一時奉職した。
 本書は、『厳島図会』5巻と『厳島宝物図会』5巻からなる厳島神庫蔵版である。
『厳島図会』は、広島県宮島町にある厳島神社周辺を描いた名所図会で、厳島神社の建物だけでなく、現在も演じられている神事の「舞楽」なども収録されている。『厳島宝物図会』では現在は国宝に指定されている平家納経など、厳島神社に伝来する宝物が細部の模様に至るまで詳細に描かれている。