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KINDAI UNIVERSITY

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2018年

2018.10.23 10-11月貴重書常設展示(11月30日まで)

『紙漉重寳記』  

著者 國東治兵衛
出版地 大阪
出版年 大正14(1925)年

 『紙漉重宝記』は、石見国(島根県)の国東治兵衛(くにさき じへえ)が記した製紙の技術書で、和紙の製造工程を表情豊かな職人像とともに詳細に図解している。挿絵は、名所図絵の画工、丹羽桃渓による。冒頭では、慶雲・和銅(704-715年)の頃、石見国の守護、柿本人麻呂が民に紙漉きを教えたと記されている。和紙文献としては最も早く海外に知られ、英・独・仏語による翻訳本が確認されている。日本国内でも、しばしば翻刻、複製されている。本書は、寛政10(1798)年刊本を大正14(1925)年に製紙印刷研鑽會が複製したもの。